曜日を決めて売買したら持ち続けるより儲かるのか?

曜日

前回、株価は木曜日の引けが最も低く、そこから上がって水曜日の引けが最も高いことが分かりました。

では、木曜日の引けに株を買い、水曜日の引けで売るというのを繰り返したら、単純に株を持ち続けるより利益が出るのでしょうか?

前回調査に使用した1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)と、ダブルブル(2倍のレバレッジ)がかかった1458(楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型)で調査してみましょう。

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条件

  • 使用するコード:1329および1458
  • 元手:50万円
  • 期間:2020/4/9~2021/2/9
  • 手数料:考慮せず
  • 木曜日に買えるだけ買う、祝日の場合は買わない
  • 水曜日に全部売る、祝日の場合は売らずに持ち続ける

調査開始の2020/4/9(木)はぴったり終値2万円なのでキリがいいです。そして3万円を超えた最初の水曜日である2021/2/10まで運用してみます。ほぼ8か月間になりました。

ダブルブル、ダブルベアは福利効果と言って、連日調子よく上がり続けるとき、または下がり続けるときは2倍の値動きをしますが騰落が交互に繰り返すようなときは効果が薄まるので、長期保有には向かないと言われています。毎週売買するなら短期保有にはなりますが、ザラ場の8割の時間は持っていることになるので長期保有と大して変わらないようにも思います。

ただし、今回の調査期間は日経平均が2万円から3万円へとちょうど1.5倍に上がった強い上昇相場なので、この期間ずっとダブルブルを持ち続けていると資産は2倍以上になります。信用取引で等倍の日経225連動ETFを倍の株数買った場合には資産は3倍になるはずですが、それに及ばないのは福利効果ですね。さて、この単純に持ち続ける運用益を超えられるでしょうか。

SQLは以下のようになります。

SELECT (EXTRACT(YEAR FROM 日付) * 100) + EXTRACT(WEEK FROM 日付) 年と週数
    , SUM(CASE WHEN EXTRACT(DOW FROM 日付)=3 THEN 終値 ELSE 0 END) 水曜終値
    , SUM(CASE WHEN EXTRACT(DOW FROM 日付)=4 THEN 終値 ELSE 0 END) 木曜終値
FROM 時系列
WHERE コード='1329' /*または'1458'*/
AND 日付 BETWEEN '2020/4/9' AND '2021/2/10'
GROUP BY (EXTRACT(YEAR FROM 日付) * 100) + EXTRACT(WEEK FROM 日付)
ORDER BY (EXTRACT(YEAR FROM 日付) * 100) + EXTRACT(WEEK FROM 日付)

日付関係はEXTRACTで取得していきます。年はYEAR、通年の週数はWEEKで取れるので、これを組み合わせた値でGROUP BYします。

SUMとCASEを組み合わせて日付ごとに保持している縦持ちの値を一週間の横持ちの値へと縦横変換していますが、これがデータベースを選ばない汎用的なやり方だと思っています。OracleだとPIVOTっていう関数で横持ち変換できます。

データが取れたら、Excelなり適当にスクリプト組むなりして計算しましょう。私は得意とするプログラミング言語であるRubyで計算しました。

結果:一つ目、1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)

1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)を持ち続けた場合、計算は簡単で、以下のようになります。

500,000 ÷ 20,000 × 30,450 = 761,250

一方、毎週売買を繰り返した結果、計算過程は省きますが・・・786,480となりました。

やった、持ち続け戦略は1.52倍、毎週売買戦略は1.57倍になり、持ち続け戦略を超えることができました

結果:二つ目、1458(楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型)

1458(楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型)を持ち続けた場合、以下のようになります。

500,000 ÷ 8,390 × 19,380 = 1,154,946

一方、毎週売買を繰り返した結果、計算過程は省きますが・・・1,237,530となりました。

おお!こちらも持ち続け戦略は2.30倍、毎週売買戦略は2.48倍になり、持ち続け戦略を超えることができました

総括

検証の結果、レバレッジがかかってもかかっていんなくても、毎週売買により運用益を増やすことができるようです。ダブルブルでは差が0.18、つまり8か月で18%も違うってことですよね。木曜日に爆上げしたら一日待ってみる、または水曜日に暴落したら来週まで待ってみるなど、その時々で柔軟に対応すればもっと増やせそうな気がします。

さて、この8か月間で計78回の売買を行ったのですが、そうなると条件のところで考慮しなかった手数料を差し引くと結局トントンなんじゃないかという疑問が残ります。手数料500円くらいと仮定すると3,9000円ですからね。手数料0のところで取引するっていうのが最良の解決策でしょう。

手数料無料のところだと以下のSTREAMがあります。

auカブコム証券にもフリーETFというのがあり、長期保有に向くETFであれば無料で売買できます。レバレッジ型は短期志向なので買えませんが、1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)は対象になっています。

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