三空叩き込みの窓はいつ埋まるのか?

三空叩き込み 売買シグナル
三空叩き込み

もし自分の持っている銘柄が三空叩き込みに遭ったら・・・あまり考えたくないですねぇ。でもいつかはきっと元の株価に戻ってくれると信じて、検証はしてみます。三空叩き込みを狙って買った銘柄がいつ売り時になりそうか予測するのにも役立ちそうです。

株というのは午後3時に取引が終了し、翌日の午前9時に開始します。この間に悪いニュース(材料)やヘボい決算が発表されたりすると、前日の終値で買いたいと思う人は少なくなるし、値下がってもいいから早く売りたいと思う人が増えるわけです。こうなると前日の終値どころか、安値よりもさらに安い値段で取引が開始されます。そしてついに高値が前日の安値よりも安いまま取引が終了すると、前日安値と当日高値の間に空白地帯ができます。(場合によっては値がつかないままストップ安となります。)これが「窓」と言われるものです。

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「窓」は逆の良い材料、好決算により逆に開くこともあります。

そして、この「窓」の9割は埋められる、つまり、後日、元の値段に戻るときが来ると言われています。

バブル期から上場し続けている銘柄は軒並みバブル当時の株価に追い付いていないから窓空きっぱなしなんでしょうけどね。NTTは頑張っている方、蛇の目ミシンなんて最盛期の1/50くらいの株価ですからね。

さて、そういう特殊なセリングクライマックス期は置いといて、前回抽出した三空叩き込みの窓はいつ埋まるのか、調べてみました。

SQLは前回のものをサブクエリとして、そこに外部結合を一つ付き合わせれば窓埋め日は求まります。こんな感じです。三空叩き込みを形成した初日の安値まで株価が戻った日を求めています。

WITH SUB_TAB AS
(SELECT A.日付
 ,A.コード
 ,A.前日比騰落率
 ,A.ギャップ率
 ,CASE WHEN A.始値=0 THEN 0 ELSE 100 * A.終値 / A.始値 - 100 END OP前日比騰落率
 , LAG(A.高値) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 高値1
 , LAG(A.安値) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 安値1
 , LAG(A.出来高) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 出来高1
 , LAG(A.始値) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 始値1
 , LAG(A.終値) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 終値1
 , LAG(A.高値,2) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 高値2
 , LAG(A.安値, 2) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 安値2
 , LAG(A.出来高, 2) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 出来高2
 , LAG(A.始値, 2) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 始値2
 , LAG(A.終値, 2) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 終値2
 , LAG(A.高値, 3) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 高値3
 , LAG(A.安値, 3) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 安値3
 , LAG(A.出来高, 3) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 出来高3
 , LAG(A.始値, 3) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 始値3
 , LAG(A.終値, 3) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 終値3
 , LAG(A.高値, 4) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 高値4
 , LAG(A.安値, 4) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 安値4
 , LAG(A.出来高, 4) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 出来高4
 , LAG(A.始値, 4) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 始値4
 , LAG(A.終値, 4) OVER(PARTITION BY A.コード ORDER BY A.日付) 終値4
FROM 時系列 A)
, SUB_TAB2 AS
(SELECT B.銘柄名,A.*
FROM SUB_TAB A
INNER JOIN 銘柄 B ON A.コード = B.コード
WHERE A.高値1 < A.安値2
AND A.高値2 < A.安値3
AND A.高値3 < A.安値4
AND A.始値1 >= A.終値1
AND A.始値2 >= A.終値2
AND A.始値3 >= A.終値3
AND A.始値4 >= A.終値4
AND B.業種 NOT LIKE 'ETF%'
AND (A.日付 < '2020/3/10' OR A.日付 > '2020/4/15')
AND A.出来高1+A.出来高2+A.出来高3+A.出来高4 > 40000)
SELECT A.コード,A.銘柄名,A.安値4,A.日付,MIN(B.日付)
FROM SUB_TAB2 A
LEFT OUTER JOIN 時系列 B
ON A.コード = B.コード AND A.日付 < B.日付 AND A.安値4 <= B.高値
GROUP BY A.コード,A.銘柄名,A.安値4,A.日付
ORDER BY A.コード,A.日付

三空叩き込み発生日~窓埋め日を月数に変換し、月数ごとの件数としてグラフ化します。結果は200件くらいなので、月数差の計算と件数の集計はスプレッドシートで行いました。その結果がこちら。

99はまだ窓が埋まっていないものを示しています。これを見ると、窓が埋まるときは大体2か月待てばいいみたいです。このグラフの形状は何となくポアソン分布っぽく見えます。統計学はたいしてやっていないので、実際ポアソン分布になる事象といえるのか、私の頭では判断付きませんが。。。

まだ窓が埋まっていない27回に対しても、何か月経過したのかグラフ化しました。

5か月以内に発生したのが3件ありますが、これくらいだと最初のグラフと比較して、近々埋まる可能性はありそうです。一年以上窓埋めできていないものの割合を計算すると13%になるので、9割は窓が埋まるというのは(2年分の検証で)正しそうですね。

結論として、三空叩き込みに遭っても投げ売りせず、2か月待ってみましょう。三空叩き込みをチャンスと見て買い向かうなら2か月で元の株価に戻ると期待して保持りましょう。

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