金曜日は週末に向けた利確売りが行われるので株価が下がりやすいということをよく聞きます。
本当にそうなんでしょうか?
スポンサーリンクというわけで分析の第一回目は株価が上がるのは何曜日か分析してみたいと思います。
0.01%でも、10%でも、上昇したなら+1、下降したなら-1として集計します。
期間は、コロナショックから立ち直り始めた2020年4月15日以降としましょう。
銘柄は日経平均連動で出来高が安定して多い1329(iシェアーズ・コア 日経225 ETF)とします。
こういうときに使える関数がSIGNです。プラスならそれがどんな値でも1、マイナスなら-1、0ならそのまま0を返します。
曜日はEXTRACT(DOW FROM カラム名)、またはTO_CHAR(カラム名,’D’)で取得できます。
その集計だから・・・
まぁざっくりこんな感じのSQLになりますね。
SELECT EXTRACT(DOW FROM 日付) , SUM(SIGN(前日比騰落率)) FROM 時系列 WHERE 日付 >= '2020/4/15' AND コード = '1329' GROUP BY EXTRACT(DOW FROM 日付)
結果は・・・
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
集計 | 13 | 10 | 3 | 2 | -7 |
こんな感じになりました。月曜日・火曜日に上がって金曜日に下がります。やはり金曜日に下がるというのは本当だったようです。でもちょっと物足りません。ギャップアップしてそのまま上がり続けるのか?ギャップダウンしてそのまま下がり続けるのかわかりません。
それに、曜日ごとの騰落率がほんの微々たる差なら特定の曜日を狙って買いを入れても、個別銘柄の値動きに比べたら誤差程度にしかならないかもしれません。
というわけで、今度は始値と終値それぞれの平均値を出してみました。
SELECT EXTRACT(DOW FROM 日付) , AVG(始値), AVG(終値) FROM 時系列 WHERE 日付 >= '2020/4/15' AND コード = '1329' GROUP BY EXTRACT(DOW FROM 日付)
結果は・・・
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
始値平均 | 25093.9 | 25068.7 | 25202.0 | 24866.1 | 24979.5 |
終値平均 | 25146.8 | 25110.7 | 25208.1 | 24858.5 | 24913.4 |
終値-始値 | 52.9 | 41.9 | 6.1 | -7.6 | -66.1 |
こんな感じになりました。終値-始値(寄付からの値上がり率)は月曜日から金曜日にかけて下がり続けます。
月曜日はギャップアップしてさらに上がり続け、火曜日はギャップダウンからのリバウンドで上がり、金曜日はギャップアップしてドスンで下がります。
一日で取引を完了するなら、最初の騰落率の集計結果に従い、月曜日、火曜日に寄りで買って引けに売るのがいいようです。しかし、今回の結果で新たに分かったことがあります。株価が最も高いのは水曜日引け、最も低いのは木曜日引けということです。(水曜日も木曜日も寄りと引けで大して変わっていませんが。)木曜日から集計し始めたら木曜日が低くなりやすいって?いやいや、調査開始日の2020年4月15日は水曜日です。
ちょっと不思議なのは、火曜日は終値ベースで月曜日より低いのに、値上がり日数では多い、逆に金曜日は終値ベースで木曜日より高いのに、値下がり日数の方が多いということです。火曜日は値上がるときは微上げ、下がるときはドスンということでしょうか?そして金曜日は逆と。
以上の結果から、【木曜日に買って、水曜日に売れば、愚直に持ち続けるより利益を出せる】ってことでしょうか!?
これは・・・さらなる検証が必要なようです。続きます?
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